何時に寝たのか、よくわからないまま朝を迎えていませんか?
昼まで寝てしまって、起きた瞬間に「あーあ」と思う。
夜になっても眠くならなくて、スマホをスクロールしながら、また時計を見る。
連休のまんなかって、そうなりますよね。
そして、そのたびに、こころのどこかで自分にダメ出しをしてしまう。
「せっかくの休みなのに、なにやってるんだろう」
「これじゃ、明けたときにしんどくなるのに」
だいじょうぶ。
今日は、そのダメ出しのほうを、先に手放していきましょう。
崩れた、じゃなくて、ゆるんだ
まず、言葉をひとつだけ変えてみませんか?
「リズムが崩れた」ではなくて、「リズムがゆるんだ」。
崩れた、だと、壊れたみたいで、直さなきゃという気持ちになります。
ゆるんだ、なら、締めなおせばいいだけ。
たったこれだけのことなんですが、こころの重さがずいぶんちがうんです。
そもそも、リズムがゆるむのは、あなたの意志が弱いからじゃありません。
夏のあいだ、あなたのからだは、けっこうがんばっていました。
暑さのなかで体温を保って、汗をかいて、寝苦しい夜をやり過ごして。
その疲れが、涼しくなったこのタイミングで、遅れて出てくる。
しかも今年は、めずらしく長い連休です。
がんばっていたぶんだけ、ゆるむ。
それは、こわれた音じゃなくて、力が抜けた音です。
ぼくは、昼と夜の区別をなくしたことがあります
すこしだけ、ぼくの話を。
ぼくには、引きこもっていた時期があります。
あのころは、カーテンを閉めきったまま、昼と夜の区別もあいまいにして暮らしていました。
朝が来るのが、こわかったんです。
朝が来ると、また一日、なにもできない自分と向き合わなきゃいけないから。
だから、朝を来させないようにしていた。
そんな感じでした。
そこから戻ってくるとき、ぼくを助けてくれたのは、大きな決意ではありませんでした。
「早寝早起きするぞ」なんて、一度も守れませんでしたし。
助けてくれたのは、ばかばかしいくらい小さいことです。
カーテンを、手のひらぶんだけ開けておく。
それだけ。
朝、光が入る。目が覚めてしまう。
その「目が覚めてしまう」を、意志じゃなくて、環境にやってもらう。
意志って、しんどいときにいちばん先に品切れになるんです。
だから、意志に頼らない仕組みのほうを、ちいさく置いておく。
整えるのは、あしたからでいい
ここで、大事なことをひとつ。
今日じゅうに、もとに戻そうとしなくていいです。
連休はまだつづきますし、ここで無理に「明日から6時起き!」なんてやると、たいてい、もっとしんどくなります。
そして守れなかったとき、また自分を責める材料が増える。
それは、つみへらしとは逆の方向です。
足すんじゃなくて、減らす。
ととのえるんじゃなくて、ゆるめたところに、ひとつだけ杭を打つ。
ぼくたちがやるのは、それくらいでちょうどいいと思っています。
休むのが、下手なだけ
それに、リズムがゆるむことを、こわがりすぎなくていいと思うんです。
きちんとした生活は、たしかに気持ちがいい。
でも、「きちんとしていないと不安になる」という状態は、けっこうしんどい。
繊細ながんばり屋さんは、休んでいるあいだも、休みの成績をつけていることがあります。
「もっと有意義に過ごせたはずだ」
「せっかくの連休を、なににも使えなかった」
それ、休んでいるようでいて、じつは「休み」という名前の仕事をしているんですよね。
ぼくもそうでした。
というより、いまでも油断すると、すぐそうなります。
だから、そんなときは、こう言い直すことにしています。
なにもしなかったんじゃなくて、「なにもしない」をした。
ゴロゴロしていた時間は、あなたのからだが、ちゃんと回復に使っていた時間です。
記録には残らないけれど、なくなってはいません。
今日の小さな一歩・夜の3分
だから、今夜だけ、これをやってみてください。3分です。
① 寝る前に、カーテンを手のひらぶんだけ開けておく
(明日の朝の自分に、光を残しておくイメージで)
② 床にすわるか、ベッドのふちに腰かけて、足首をゆっくり10回まわす
(内まわり5回、外まわり5回。ゆっくり、まわす音がしないくらいしずかに)
③ 声に出して、ひとこと言う
「今日は、ここまで」
これだけです。
②の足首は、いちばん遠くて、いちばん忘れられている場所だから選んでいます。
一日ぶんの重さが、あんがいそこに溜まっている気がするんです。
そして③は、意外と効きます。
「今日はここまで」と口に出すと、まだ終わっていない用事たちが、いったん向こう側に立ってくれる。
終わっていないことは、終わっていないままでいい。
ただ、今日のぶんの営業は、そこで閉めていい。
さいごに
連休のまんなかは、宙ぶらりんで、なんだか落ち着かない日ですよね。
でも、宙ぶらりんって、どこにも力が入っていないということでもあります。
それって、けっこう、ぜいたくな状態です。
崩れたんじゃない。ゆるんだんです。
そして、ゆるんだものは、ゆっくり締めなおせばいい。
焦らず、比べず、背伸びせず。
今夜は、カーテンを手のひらぶん開けて、足首をまわして。
「今日は、ここまで」
だいじょうぶ。
あしたの朝は、光のほうから、そっと迎えにきてくれますからね。
