連休が明けて、すこし、落ちついたころ。ふと、お財布や、カードの明細を、見て——
「うわ、こんなに、つかってたのか」と、青ざめること、ありませんか。
レシートの、山。思っていたより、ずっと、軽くなった、お財布。
そして、じわじわと、こみあげてくる、あの感じ。「なんで、あんなに、つかっちゃったんだろう」「もっと、がまんすれば、よかったのに」
自分を、責める声が、こころのなかで、ぐるぐる、まわりだす。そんなあなたへ。
だいじょうぶ。あなただけじゃないですからね。
きょう、お伝えしたいのは、家計の、こまかい、立てなおし方では、ありません。その前に、まず、してほしいことが、あるんです。
それは、使いすぎた自分を、責めるのを、いったん、やめる、ということです。
ぼくは、つみへらし、という生き方のなかで、お金との、つきあい方も、考えてきました。
そのなかで、いちばん大切だと思うのは、じつは、節約の、テクニックでは、ないんです。「お金のことで、自分を、責めすぎない」。これが、なによりも、大切なんです。
なぜなら。自分を責める気持ちこそが、また、よけいな出費を、よんでしまうから。
正直に打ち明けると、かつてのぼくは、この、悪循環の、ど真ん中に、いました。
つかいすぎる。自分を、責める。責められて、こころが、しんどくなる。そのしんどさを、まぎらわせるために、また、なにかを、買う。
責める気持ちが、つぎの散財の、ひきがねに、なっていたんです。ぐるぐると、出口の見えない、うずまきのように。
ぼくは、走りすぎて、つかいすぎて、すり減って、最後は、部屋から、出られなくなりました。お金も、こころも、底をついて。財布のなかも、こころのなかも、からっぽに、なって。
そのどん底で、わかったこと。
自分を、責めても、減ったお金は、一円も、戻ってこない。戻ってこないどころか、責めれば責めるほど、こころが、すり減って、つぎの無駄づかいを、よんでしまう。
つまり、自分を責めることは、お金のためにも、こころのためにも、いちばん、損な、選択だったんです。
だから、お金のリセットは、自分を、責めることからでは、なく。自分を、ねぎらうことから、はじめるのが、いちばんなんです。
「よく、連休を、楽しんだね」「がんばってきたんだから、つかいたくなって、当たりまえだよ」
そう、まず、自分に、声を、かけてあげる。
責める代わりに、ねぎらう。たったそれだけで、こころが、すっと、落ちついて、おかしなことに、よけいな出費も、自然と、おさまっていくんです。こころが、落ちつくと、ぽっかりあいたすき間を、もので埋めなくても、よくなるからかもしれません。
今日できる、小さな一歩。
きょう、お財布の中身を、いちど、しずかに、見てみてください。あるいは、明細を、ひらいてみる。
そして、責める声が、わいてきたら、その声を、いちど、止めて。代わりに、こころのなかで、こう、つぶやいてみてください。
「楽しんだ、いい連休だったね。おつかれさま」と。
それから、ひとつだけ。あしたの、お昼ごはんを、ほんのすこしだけ、ていねいに、自分で、つくってみる。おにぎり、ひとつでも、いい。
お金をかけずに、自分を、いたわる。そういう時間が、ちゃんと、あることを、思い出してみる。
責めるのでは、なく、いたわる。そのちいさな、いたわりが、お財布も、こころも、しずかに、ととのえて、くれます。
つかったお金は、もう、戻りません。でも、これからの、つかい方は、いまから、いくらでも、えらべます。だから、過ぎたことを、せめるより。これからを、やさしく、えらんでいきましょう。自分を責める時間を、自分をいたわる時間に、すこしずつ、入れかえていけば、いいんです。
焦らず、比べず、背伸びせず。まずは、がんばった自分を、ねぎらうところから。
今日もまた、自分らしいペースで、トコトコ歩いていきましょうね。
