朝の光をあびるだけで、こころの時計がもどってくる

夜、なかなか寝つけなくて。朝は、起きてもからだが重くて。

そんな日が、続いていませんか。

梅雨どきで、空はどんより。気圧のせいか、頭の奥が、ずーんと重い。ベッドのなかで、「もう少しだけ」とスマホをいじって、気づけば夜更かし。朝は、目覚ましを何度も止めて、ぎりぎりまで動けない。

そんな自分に、また少し、うんざりしてしまう。

そんなあなたへ。だいじょうぶ、あなただけじゃないですからね。

あした、6月21日は、夏至。一年でいちばん、昼が長い日です。きょうは、その節目を前に、お金も道具もいらない、いちばんやさしい整え方を、お渡しさせてください。

こころの乱れは、からだの時計の乱れかもしれない

「なんだか気分が晴れない」「やる気が出ない」

そういうとき、ぼくたちは、つい「こころの問題」だと思いこんでしまいます。自分は弱いんだ、メンタルが弱いんだ、と。

でも、それは。こころのせいじゃなくて、からだの時計が、すこしズレているだけかもしれません。

ぼくたちのからだには、体内時計というものがあります。朝に光をあびると、その時計が「よし、今日が始まった」とリセットされて、夜になると、自然と眠くなる。そういう、よくできた仕組みです。

ところが、雨つづきで光が足りなかったり、夜ふかしで光をあび続けたりすると、この時計が、すこしずつズレていく。すると、夜は眠れず、朝はだるい。こころまで、どんより曇ってくるんです。

だから、まず整えるのは、こころじゃなくて、光なのかもしれません。

朝、ただ、空を見る

やることは、とてもシンプルです。朝、起きたら、できるだけ早く、外の光をあびる。

ベランダに出るだけでもいい。窓を、大きく開けるだけでもいい。晴れていなくても、だいじょうぶ。くもりの日の光でも、部屋の照明よりずっと明るくて、体内時計には、ちゃんと届きます。

このとき、スマホは、いったん置いていきましょう。画面を見ながらだと、こころは「今、ここ」から、また飛んでいってしまいますから。

ただ、空を見る。風を感じる。鳥の声や、街の音に、耳をすませる。それだけで、からだの時計が、すーっと動きはじめます。

ぼくが、朝の光に救われた話

正直に打ち明けると、かつてのぼくは、昼と夜が、ぐちゃぐちゃでした。

起業して、走って、走って。夜中まで働いて、明け方に寝て、昼すぎに起きる。そのうち、お酒や刺激に逃げて、最後は部屋に引きこもりました。

引きこもっていたころは、カーテンを閉めきって、昼も夜もわからない暮らしでした。時間の感覚がなくなると、こころの感覚も、なくなっていく。今が朝なのか夜なのかもわからないと、自分が生きているのか死んでいるのかも、よくわからなくなる。

そんなぼくが、ほんの少しだけ前を向けたきっかけのひとつが。じつは、朝、カーテンを開けて、光をあびることでした。

特別なことは、何もしていません。ただ、朝、窓を開けて、しばらく空を見る。それを、毎日くりかえしているうちに。夜、すこし眠れるようになって、朝、すこし起きられるようになって。からだが整うと、こころも、ほんの少しずつ、整っていったんです。

「ちゃんとやろう」と、思わなくていい

ここで、ひとつだけ。

「毎朝かならず、決まった時間に起きて、散歩しましょう」そう言いたいわけでは、ありません。それができたら苦労しない、という日も、ありますよね。

完璧な朝活をめざすと、できなかった日に、また自分を責めてしまう。それでは、本末転倒です。

つみへらしは、引き算。「ちゃんとやらなきゃ」という気負いも、いっしょに手放していい。できる日に、できるぶんだけ。それで、十分です。

今日できる、小さな一歩

夏至を前に、明日の朝ためせる、小さなワークを、ひとつ。

① 朝、目が覚めたら、まずカーテンを開ける。ベッドから出られなくても、いいです。手を伸ばして、カーテンだけ開ける。それで光が入ってきます。

② できそうなら、窓を開けて、深呼吸をひとつ。入ってくる空気の匂いを、ただ感じる。雨なら、雨のにおいを。

③ こころのなかで、ひとことつぶやく。「今日が、はじまった」。

たったこれだけです。できなかった朝があっても、だいじょうぶ。また次の朝、カーテンを開ければいいんですから。

光は、いつでも、もどってくる

夏至を過ぎると、すこしずつ、昼が短くなっていきます。

でも、心配いりません。冬至でいちばん短くなったあとは、また、昼がのびていく。光は、めぐる。どんなに暗い季節のあとにも、ちゃんと、明るい季節がもどってきます。

ぼくたちのこころも、きっと同じです。今、どんよりしていても。朝の光を、すこしずつあびていれば。こころの時計も、ゆっくり、もどってきます。

焦らず、比べず、完璧な朝をめざさず。まずは、明日の朝、カーテンを開けるところから。今日という一日を、自分らしいペースで、トコトコ歩いていきましょうね。

だいじょうぶ。光は、あなたの上にも、ちゃんと降りそそいでいますから。

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