7月の半ば。「もう少し」が口ぐせになっていませんか。

7月も、もう半分。

カレンダーを見ながら、自分に、つい「もう少しがんばれるはず」と言っていませんか?

あと一歩。

もう一押し。

ここで気を抜くと、せっかくの上半期がもったいない。

そんな声に、こころが押されている火曜の夕方。

そんなあなたへ。

だいじょうぶ、あなただけじゃないですからね。

ぼくは長らく、「もう少し」の声を、自分のなかで一番大きい声にして生きてきました。

うまくいっているときは「もう少しで結果が出る」、

うまくいっていないときは「もう少しがんばらないと取り返せない」。

どちらに転んでも、「もう少し」は止まらない。

その「もう少し」を続けた結果、ぼくはある日、机のうえで動けなくなりました。

ペンも持てない、メールも打てない、何かを決めるのも面倒くさい。

そこまでいって、ようやくぼくは「もう少し」が、自分を励ます言葉ではなく、自分を追い詰める言葉になっていたことに気づいたんです。

「もう少し」の正体は、たいてい、こころの中の比較相手です。

過去の最高調子の自分。となりの誰か。SNSで見たキラキラした人。

そういう影と比べて、「いまの自分は、まだ足りない」と言っているだけ。

『知足』(ちそく)。

足ることを知る、というシンプルな禅の言葉です。

足ることを知る、というのは、「いまの自分でじゅうぶん」と認めること。

そして、いまの自分でじゅうぶんと知った人だけが、本当に必要な「もう少し」を見つけられます。

今日の小さな一歩は、たったひとつ。

「もう少し」と言いそうになった瞬間、その語尾に「、いまは置いておく」を付けてみてください。

「もう少しがんばれるはず」→「もう少しがんばれるはず、いまは置いておく」

「もう少しできるはず」→「もう少しできるはず、いまは置いておく」

口の中で言うだけでいい。

その一拍で、こころの中の追い立てるリズムが、ふっと止まります。

7月の半ばは、ペースを上げる時期ではなく、ペースを確かめる時期。

焦らず、比べず、背伸びせず。

今日のあなたは、ちゃんと、ここまで歩いてきていますからね。

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