冷房と外気の往復で、こころも疲れる。

朝、外に出た瞬間の、もわっとした熱気。

オフィスや電車に入って、ひんやり寒いくらいの冷房。

ランチで外に出るとまた汗だくになって、戻ってきたら寒さで肩がこわばる。

7月の身体は、毎日「夏」と「冬」を、何往復もしているんですね。

そんな日々を過ごしているあなた、最近、ふっと泣きたくなったり、

ちょっとしたことでイライラしたり、夕方には涙腺がゆるんだり、していませんか?

そんなあなたへ。

だいじょうぶ、あなただけじゃないですからね。

それは、こころが弱くなったわけでも、繊細さが過剰になったわけでもない。

身体が「夏冬の往復」で疲れて、その疲れがこころにそのまま出ているだけです。

ぼくも昔は、夏のこの時期に、いつもより感情が大きく揺れることを「自分の弱さ」だと思っていました。

仕事で小さなミスを指摘されただけで、不必要に落ち込む。

家族のひとことに、いつもよりピリっと反応してしまう。

夜になって、なんでもないことで急に涙が出る。

そのたびに、ぼくはぼくを責めていた。

でも、よく観察してみると、それらの感情の起伏は、たいてい

「冷房に当たりすぎた日」「外気との温度差が10度以上あった日」「水分を取りそびれた日」に集中していたんです。

こころの問題じゃなくて、身体の信号だった。

『身心一如』(しんじんいちにょ)。

こころと身体は、ひとつにつながっているという、古い禅の教えです。

こころの揺れを、こころだけで処理しようとすると、たいていうまくいかない。

身体の側から、こころに手をのばしてあげる、というアプローチがあります。

今日の小さな一歩は、3つの「温度差リカバリー」です。

ひとつ。羽織れるものを、今日からカバンに常備する。

ストールでも薄手のカーディガンでもいい。冷房から自分を守るのは、根性じゃなくて布の役目です。

ふたつ。冷たい飲み物を、半分常温に置き換える。

内臓を冷やさないだけで、夜の感情の揺れが、ふしぎなくらい落ち着きます。

みっつ。寝る前に、首と肩を温める3分。

お湯で濡らしたタオルをレンジでチンするか、温めグッズで首の後ろを温める。

ここを温めると、自律神経のスイッチがほんとうに落ち着くんです。

涙が出る、イラっとする、落ち込む。

こころが小さくなったんじゃない。身体が手を上げて教えてくれている。

焦らず、比べず、背伸びせず。

今日は、身体に手を握ってもらう日にしましょうね。

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