週末、誰かと会う予定を立てるとき。
「会いたい人」と「会わなきゃいけない人」と「会えば楽しい人」、いろんな顔が浮かんできませんか?
そして、それぞれと会ったあと、こころのバッテリーが
ぐっと減ることもあれば、ふしぎと充電されることもある。
そんなあなたへ。
今日は、ちょっとだけ「人選び」の解像度を上げる土曜にしませんか。
ぼくは長らく、「会いたい人」を「会いたい」だけで選んでいた時期があります。
華やかな人、刺激をくれる人、なにか教えてくれる人、SNSで会ってみたかった人。
たしかに、会えば楽しい。話題にもなる。
だけど、家に帰った夜に、なぜか少し疲れている自分がいたんですね。
逆に、子どもの頃から知っている友達、近所のおじちゃん、行きつけの店のマスター。
そういう人と会った週末は、地味だけれど、月曜の朝の足どりが少しだけ軽くなる。
「会いたい」とまでは思っていない人と過ごした時間のほうが、ぼくのこころを整えてくれていることに、何年もかかってから気づきました。
ぼくはそれ以来、人選びの基準を、ひとつだけ追加しました。
「会いたい人」より「会ってホッとする人」を、月にひとりは入れる、と。
『隻手音声』(せきしゅおんじょう)。
片手だけで音を出してみよ、という禅の問いです。
答えのない問いを抱えるための禅問答ですが、
ぼくはここから、人との距離もまた、相手と自分の両方の手があってはじめて音が鳴る、というふうに受けとりました。
こちらの調子と、相手の調子が、合わさったときにだけ、ホッとする音が鳴る。
今日の小さな一歩は、ノートに二つのリストを書くことです。
ひとつ、「会いたい人」リスト。
華やかでも、刺激的でも、目立つ人でもいい。あなたが惹かれている人。
ふたつ、「会ってホッとする人」リスト。
派手じゃなくていい。一緒にいて呼吸が深くなる人。
そして、来月のカレンダーに、ふたつ目のリストから、ひとりだけ予定を入れてみてください。
それだけで、来月のあなたのこころのバッテリーは、ずいぶん持ちがよくなります。
会いたい、と思える人がたくさんいることは、ゆたかさです。
ただ、会うとホッとする人を、人生のあちこちに用意してあげることも、また別のゆたかさ。
焦らず、比べず、背伸びせず。
今週末、ホッとする時間を、自分にプレゼントしましょうね。
