朝起きてから寝るまで、スマホを手放した時間が、どれくらいあったか覚えていますか?
通知、ニュース、SNS、メッセージ、動画。
気がついたら、手のひらのなかの小さな画面に、ぼくたちのこころのほとんどが吸い込まれている。
目は疲れて、肩はこわばって、夜になるとなぜか頭が重い。
そんなあなたへ。
今日は、ほんの5分だけ、こころを画面の外に出してあげる時間を、ぼくと一緒に過ごしませんか。
ぼくは数年前まで、起きてから10秒以内にスマホを開く生活をしていました。
夜寝る直前まで、SNSのタイムラインをスクロールしていた。
情報を取りに行っているつもりだったけれど、本当に取りに行っていたのは、おそらく
「今日もぼくは、なにか取り残されていないだろうか」という確認だったんですね。
その確認は、当然ながら、終わることがない。
スクロールするほど、新しい不安が湧いてくる。
そして、画面を閉じて空を見上げたときには、もう夜になっている。
ある日、ふと気づきました。
ぼくは、今年いったい何回、夕焼け空を見上げただろう。
朝の光を、ちゃんと顔で受けたのは、いつだっけ。
青空に流れる雲を、無心で5分眺めたことが、最後にあったのはいつだろう。
『虚空無碍』(こくうむげ)。
広がる空には、なんの引っかかりもない、という禅の言葉です。
ぼくたちの頭の中も、ほんとうはそういうふうに、何にも引っかからずに広がっていられる場所のはず。
だけど、ぼくたちは小さな画面のなかに、たくさんの引っかかりを毎日入れすぎている。
今日の小さな一歩は、たった5分の「空観察」です。
朝でも昼でも夕方でもいい。スマホを伏せて、外に出る。
建物の屋上でも、窓辺でも、ベランダでもいい。
5分間、空だけを見上げてください。
雲のかたち。色のグラデーション。風のながれ。鳥のとぶ姿。
全部、画面のなかには映らないもの。
頭の中に過去や未来のあれこれが浮かんできても、雲のように、流していい。
5分が経ったら、深呼吸をひとつして、こころの中で。
「今日も、空がぼくの上にちゃんといてくれた」と。
スマホを開いている時間より、空を見上げている時間のほうが多い日々を、少しずつ取り戻していきましょう。
身体の疲れも、こころの疲れも、空の広さの中では、ふっと小さくなりますからね。
焦らず、比べず、背伸びせず。
今日のあなたの上にも、変わらない空が広がっていますよ。
