暑い日が続くと、いちばん最初に細くなるのが「食欲」ですよね。
朝、起きてもごはんが入らない。
昼、なにを食べようか考えるだけで億劫。
夜、ようやく落ち着いて食卓に向かったのに、半分くらいで箸が止まる。
そんな夏のはじまりに、立っているあなた。
ちゃんと食べなきゃ、と頭では分かっていても、食欲のスイッチがどうしても入らない日って、ありますよね。
そんなあなたへ。
だいじょうぶ、あなただけじゃないですからね。
ぼくも、夏の食欲については、長らく我慢と根性で乗り越えてきました。
「栄養を取らなきゃ倒れる」と無理して食べて、結局、消化に体力を使いすぎてさらにバテる。
これを毎年くり返していた30代を経て、ようやく数年前から、夏の食事を「軽くて、こころが喜ぶもの」に置き換えはじめました。
今日は、ぼくの定番を3つだけ、お裾分けします。
派手じゃないし、特別な食材も要らない。だけど、こころと身体に、ちゃんと優しい3つです。
ひとつ。冷たい味噌汁。
夏野菜を入れて、いつもの味噌汁を冷蔵庫で冷やしておくだけ。
だしの香りと塩分が、夏のからだの底に沁みます。
ふたつ。豆腐と薬味のせ。
木綿でも絹でも好きなほうに、しょうが、ねぎ、みょうが、しそ、なんでもいい。
たんぱく質と発酵食品で、夏のからだの基礎が整います。
みっつ。果物ひとつ。
冷蔵庫で冷えた桃、すいか、梨、ぶどう、なんでもいい。
水分とビタミンと甘さで、こころも一緒に潤います。
ごはんを「食べなきゃ」のタスクにしないこと。
そして、量より、ひとくちの満足感を大事にすること。
『喫茶喫飯』(きっさきっぱん)。
ただ、いま目の前のお茶を飲み、いま目の前のごはんを食べる、という禅。
量で食べるのをやめて、味わうことに振り切る。
そうすると、少ない量でも、ちゃんとこころが「いまので、よかった」と言ってくれます。
今日の小さな一歩は、ひと品でいいから、自分のために「冷たく整える」ことです。
お味噌汁でも、お豆腐でも、果物でも、なんでもいい。
ひとくち目を口に運んだら、いそがず、目を閉じて、味わってあげてください。
焦らず、比べず、背伸びせず。
食欲がなくても、ぼくたちはちゃんと、いまを生き抜けますからね。
