売れることより、めぐること。〜その手が生んだ彩りが、ちゃんと還っていく未来へ〜

たくさん売れたものが、えらい。

高く売れたひとが、すごい。

そんな数字のものさしのなかにいて、なんだか息が苦しくなったことはありませんか?

自分のつくったものや、自分の働きに値段がつくたびに。

その数字がそのまま、自分の価値みたいに感じてしまうこと、ありますよね。

こんにちは。ライフコーチのりょーすけです。

ぼくはいま、障害のある人たちが働く場所に関わっています。

そこでは日々、いろんな表現が生まれています。

絵を描く人。

手を動かして、ものをつくる人。

その人にしか出せない、いろ。

その手からしか生まれない、かたち。

そういう彩りにふれるたびに、ぼくのなかで、ひとつの言葉が育っていきました。

売れることより、めぐること。

作品が、誰かの手にわたる。

その対価が、つくった人にちゃんと還っていく。

受けとった人の部屋に、小さな彩りが灯る。

たくさんじゃなくていい。

派手じゃなくていい。

この、ささやかな循環こそが、ぼくの見たい景色なんです。

作品が誰かの手にわたった日、つくった人の表情が、ふっとやわらかくなる瞬間があります。

「じぶんのつくったものが、誰かの暮らしのなかにある」

その事実が、静かな自信になっていくのを、ぼくは何度も見せてもらいました。

対価としてのお金も、ただの数字ではありません。

「じぶんの仕事が、ちゃんと誰かに届いた」という、目に見える証です。

その証が手もとに届くと、人は少しだけ、まっすぐ立てるようになる。

そんな気がしています。

じつは、かつてのぼくは真逆でした。

若くして起業して、数字ばかり追いかけて。

売上が伸びれば安心して、落ちれば、自分ごと否定されたような気持ちになって。

もっと売れなきゃ。

もっと大きくしなきゃ。

そうやって走りつづけるうちに、こころはどんどん置き去りになっていきました。

やがてぼくは、アディクションに沈み、引きこもりました。

どん底まで落ちて、動けなくなって。

そこでようやく、気づいたんです。

お金は、ためこむものでも、誰かと比べるためのものでもなくて。

めぐらせるものだったんだ、と。

血液と同じですね。

お金も、想いも、一か所にとどまると濁ってしまう。

めぐりはじめると、ふしぎと風通しがよくなっていく。

だからいま、ぼくは「たくさん売る仕組み」よりも、「ちゃんとめぐる仕組み」をつくりたいと思っています。

つくった人に、還る。

受けとった人が、ちょっとうれしい。

そのあいだに、うまい・へたのものさしが入りこまない。

そんな循環が社会のあちこちに増えていったら。

働くことも、表現することも、もっとやわらかくなる。

そう信じています。

それに、めぐるのは、お金だけではありません。

作品を受けとった人の、「すてきですね」のひとこと。

それを伝え聞いた、つくった人の笑顔。

その笑顔に、まわりがつられて、ふっとゆるむ空気。

ことばも、笑顔も、ありがとうも。

ぜんぶ、いっしょにめぐっていきます。

お金は、その大きな循環の、一部にすぎないんですね。

誤解しないでほしいのですが、売れることがわるい、と言いたいわけではありません。

たくさんの人に届くのは、素直にうれしいことです。

ただ、順番を間違えたくないんですね。

まず、めぐること。

売れることは、そのあとについてくる、結果のひとつ。

この順番さえ守れていれば、数字に一喜一憂して、こころをすり減らさなくてすみますから。

そしてこれはきっと、あなたの毎日にもつながる話です。

がんばって何かをつくったり、発信をつづけている人ほど、数字がこころに刺さりやすいものです。

フォロワーの数。

いいねの数。

売れた数。

でも、思い出してほしいんです。

数字の向こうには、ひとりひとりの「誰か」がいること。

たったひとりでも、受けとってくれた人がいるなら、あなたの表現はもう、世界のどこかを、ちゃんとあたためています。

数字は結果のひとつであって、価値のすべてじゃない。

焦らず、比べず、背伸びせず。

さて、今日の小さな一歩です。

最近あなたが受けとって、うれしかったものを、ひとつだけ思い出してみてください。

誰かの手料理でも。

友だちの何気ない言葉でも。

道ばたで、ふと目にとまった花でもいい。

思い出せたら、こころのなかで、そっと「ありがとう」とつぶやいてみる。

受けとったことに、気づく。

それだけで、めぐりの入り口に立てますから。

もうひとつ、余裕があれば。

きょう、お金をつかうときに、「これは、誰のところへめぐっていくのかな」と、一瞬だけ想像してみてください。

コンビニのパンの向こうにも、つくった人がいます。

そう思うだけで、つかうお金が、少しあたたかくなります。

もし気が向いたら、みんなの作品をあつめたギャラリーや、作品が日々の雑貨になったSUZURIのお店も、そっとのぞいてみてください。

作品ギャラリー: https://gallery.lifeartlab.com/

SUZURI: https://suzuri.jp/lifeartlab

売れることより、めぐること。

あなたのなかの彩りも、きっとどこかの誰かへ、めぐっていきますように。

今日もまた、自分らしいペースでトコトコ歩いていきましょうね。

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