どんな色でも、働いていい。〜You can be any color you want.〜

「ちゃんと働けているだろうか」と、自分を問いつめたことはありませんか?

早く、正確に、休まず、迷惑をかけず。

そんな「ちゃんと」のものさしに、息が苦しくなったことは、ありませんか?

その「ちゃんと」は、いったい、誰が決めたものさしなんでしょうね。

きょうは、その息苦しさを、少しだけほどく話をさせてください。

こんにちは。ライフコーチのりょーすけです。

ぼくはいま、障害のある人たちが働く場所に関わっています。

そこには、いろんな働き方があります。

手を動かすのが速い人。

ゆっくり、ていねいな人。

話しながらだと調子が出る人。

静かなほうが集中できる人。

午前中が得意な人。

午後から、ゆっくりエンジンがかかる人。

体調に波のある人は、波と相談しながら。

その日できることを、その日のぶんだけ。

みんな、ちがいます。

そして、そのちがいこそが、その場の彩りになっています。

ぼくには、大切にしている言葉があります。

You can be any color you want.

あなたは、あなたのなりたい、どんな色にでもなっていい。

この言葉を、働くことに引き寄せて言いかえるなら、こうなります。

どんな色でも、働いていい。

速い赤も、ゆっくりの青も。

にぎやかな黄色も、静かな緑も。

色に、優劣はありません。

あるのは、ちがいだけ。

絵の具のパレットを、思い浮かべてみてください。

赤が青より、えらいなんてことは、ありませんよね。

どの色にも、その色にしか出せない役割があって、混ざり合うから、絵はゆたかになる。

じつは、ぼく自身、働けなくなった時期があります。

起業に失敗して、アディクションに沈んで、引きこもっていたころ。

ぼくは「働けない自分には、価値がない」と、本気で思いこんでいました。

社会のものさしは、ひとつしかないと思っていたんです。

速く、強く、たくさん稼ぐ。

そこから外れた自分は、色を失った気がしていました。

でも、いまなら分かります。

あのときのぼくは、色を失っていたんじゃない。

ひとつのものさしの下で、自分の色が見えなくなっていただけでした。

ものさしが変わると、同じ人が、まったくちがって見えます。

「作業が遅い人」は、「ていねいな人」。

「無口な人」は、「静けさで場を落ち着かせてくれる人」。

「休みがちな人」は、「波と付き合いながら、それでも来てくれる人」。

人が変わったわけじゃない。

ものさしが変わっただけ。

だとしたら、変わるといいのは人ではなくて、ものさしのほうですよね。

だからこそ、ぼくは思うんです。

「ちゃんと」のものさしが、ひとつしかない場所は、誰にとっても苦しい。

ものさしが、たくさんある場所をつくりたい。

速さをはかるものさしだけじゃなくて。

ていねいさを見つけるものさし。

場をなごませる力に気づくものさし。

きょう来られたことを、ちゃんと喜べるものさし。

働くって、本来は「役に立つ競争」ではなくて、その人のいろが、場に混ざることだと思うんです。

一色だけの絵より、いろんな色のある絵のほうが、ゆたかで、あたたかい。

職場も、社会も、きっと同じです。

一色に塗りつぶされた社会より、いろんな色が、それぞれの場所で光っている社会のほうを、ぼくは見てみたい。

そういう未来を、ぼくは自分の関わる場所から、少しずつつくっていきたい。

そう思って、きょうも働いています。

大きなことは、できないかもしれません。

それでも、ぼくの見える範囲の場所だけでも、「どんな色でも、働いていい」と言いつづけたい。

小さな場所のあたたかさは、そこにいる人の人生にとっては、ぜんぜん小さくないと思うからです。

そして、これを読んでいるあなたへ。

いまのあなたが、どんな働き方をしていても。

フルタイムでも、時短でも。

休職中でも、求職中でも。

家のことを支える毎日でも。

あなたは、色を失ってなんかいません。

ゆっくりの日のあなたも、休んでいる日のあなたも、ちゃんとあなたの色をしています。

休んでいる時期は、色を塗っていないんじゃなくて、次の色を仕込んでいる時期。

畑が、次の実りのために休むのと、同じです。

だいじょうぶ。

休み明けのあなたには、休んだぶんだけ、深みを増した色が、ちゃんと戻ってきますから。

「ちゃんと」に苦しくなったら、思い出してください。

どんな色でも、働いていい。

どんな色でも、生きていい。

さて、今日の小さな一歩です。

今夜、寝る前に、「きょうの自分のいろ」を、ひとことで表してみてください。

やわらかいクリーム色の日。

少し疲れた、うすい灰色の日。

静かな、深い青の日。

どんな色でも、いいんです。

灰色の日があるから、晴れた色の日が分かる。

色に、良いわるいはありません。

ただ「きょうはこんな色だったなあ」と、眺めてあげるだけ。

できれば、その色に、ひとことだけ添えてみてください。

「きょうは灰色。よくがんばった灰色」

そんなふうに。

それが、自分のものさしを取り戻す、はじめの一歩になりますから。

焦らず、比べず、背伸びせず。

あなたの色のまま、いきましょう。

今日もまた、自分らしいペースでトコトコ歩いていきましょうね。

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